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岡崎「ちばる食堂」さん。オープンのきっかけは認知症の方が活き活き働く「注文をまちがえる料理店」

介護福祉士が営む沖縄そばとゆんたくのお店 ちばる食堂|岡崎市

2019年11月訪問記事

 

「注文をまちがえる料理店」をご存知でしょうか?オーダーを聞きにくるスタッフさんが全員認知症の方で「スタッフさんを主役」にした料理店です。例えば「ハンバーグ」を注文したのに、出てきたのが「ラーメン」や「餃子」だったりする。こんな志村と加トちゃんの王道のコントみたいなことが日常ある。そんな時も、お客さんを含め誰一人として怒らない。(「違うじゃないか!」などと怒鳴るなんてとんでもないこと)このお店では「どんななものが出てくるんだろう?」と楽しみだったりする。間違ったことでコミュニケーションが広がり穏やかな空気になる。「間違いを楽しむ」そんなコンセプトの料理店が「注文をまちがえる料理店」。認知症と診断された方のイキイキ働く笑顔がはじけています。そして、この「注文をまちがえる料理店」という素敵な屋号が国内外で話題となっています。

そんな「注文を間違える料理店」を知った介護福祉士で調理師免許所有のマスターの市川さんが岡崎市久後崎町に「沖縄そばとゆんたくのお店 ちばる食堂」をオープンされました。(「ゆんたく」は「おしゃべり」の意味。)

オープンのきっかけは認知症の方が活き活き働く「注文をまちがえる料理店」


【ちばる食堂とは】

・誰でもお食事ができる沖縄そばをメインとした食堂です。
・認知症と診断された方が接客をするお店です。
・学校の授業が終わった子供が気軽に立ち寄って宿題などが出来るお店です。
・小さなお子様連れでも気軽に利用できるお店です。
・女性一人でも気軽に立ち寄れるお店です。
・オリオンビール、泡盛などのお酒も提供しています。
・PTAの会合、サービス担当者会議、〇〇教室などでの使用も出来ます。

(ちばる食堂さまチラシより引用)

木造平屋建にガルバリウム壁の素敵な外観。緩いスロープを登ると木の引き戸という優しい造りのお店です。

「一笑懸命」
店内は木の壁、木の床、大きな窓、きれいに掃除されています。

「泡盛+島唐辛子」は初体験

スタッフさんたちは子供の様にピュア

認知症とは分からない程テキパキ

心躍るメニューたち

ちばるのそばたち

ちばるそば:800円
かまたまぜそば:800円
ちばるの坦々そば:800円

ロゴも可愛い

ちばるそば+きまぐれごはん

飲み干せるあっさり優しい汁

日本に一つだけのちばる麺

トロトロに煮込まれたソーキ

釜玉と混ぜそばが合わさった
「かまたまぜそば」+「きまぐれごはん」

こちらも気になる…

千円でおつまみ2品付いた「せんべろセット」が気になります。

「おいしい沖縄そばと笑顔が素敵なおじいちゃんとおばあちゃんがお待ちしております。」

編集後記

「人間」って改めてすごいです。

「ヒト」の細胞は60兆個くらいと考えられています。日々3000億個の細胞が死に、その細胞とほぼ同数の細胞が生まれて生命の恒常性が保たれているのだそうです。60兆もの細胞がある訳ですら、長いこと生きてればあちこちガタが来るのも当然ですね。

人は誰しも歳をとる。
病気になったり認知と診断されるかもしれない。そんな時でも、キラキラ輝ける場所だったり「あなたが必要」なんて言ってくれる場所があったら、どんなに素晴らしいことでしょう。

お店情報

ちばる食堂

岡崎市久後崎町キロ7-1 地図
電話:090-6092-0069
営業時間:11:00〜21:00
定休日:日曜日・水曜日

🅿️ 店前6〜7台(詰めて)スペース有

定食屋ドットコム

“外回り” を生業(ナリワイ)とする者の楽しみ…それは “お昼” “サラメシ” です。営業車で通った焼き魚の美味しい大衆食堂、出張先で教えてもらった穴場なお店、後継者の居ないおじいちゃんおばあちゃんのお店・・・などなど “定食屋愛” を綴ります。