「50円おにぎり食堂」は名古屋駅から徒歩10分、中村区役所北隣の交番だった場所に3年前オープンされました。NPO代表で店主の佐藤さんは、30代の頃、路上生活も経験されたそうです。「子供のお小遣いでも買えるように一品50円」に価格設定。すると、子供ばかりでなくお年寄りも多く訪れたので、煮物など、お歳を召した方にも喜んでもらえるメニューも増やしていきました。
「50円おにぎり食堂」
おにぎり・お惣菜・赤だし
どれも一品 50円
お持ち帰りも出来ます
お気軽にどうぞ
佐藤さんが市内で路上生活を送ったのは、30代の約5年間。総菜販売の仕事をしていたが、繁忙期は1カ月働きづめのこともあり、過労から解放されたいのと、自分探しのような思いもあり仕事をやめた。無気力な状態が続き、両親とも疎遠となり、行き場を失った。日中は図書館で過ごし、夜遅くに公園に戻る日々。貯金を切り詰めて食事を取り、「とにかく、人の目をシャットアウトしていた」と当時を振り返る。そんな生活と決別したのは、路上で雑誌を販売する仕事だった。支援を受けながら社会復帰を目指した。購入者や通行人に話しかけられ、社会に気持ちが向くようになった。福祉関係の活動もするようになり、市内のNPO法人「ベルフェア」の伊藤啓子さん(63)らと知り合った。子どもの孤食に関心を持っていたことから、2016年8月にNPOとともに食堂を開設。子どものお小遣いでも買えるように50円という価格設定にした。いざ開業してみると、子どもだけでなく、一人暮らしのお年寄り客が多く訪れた。次第にお年寄り向けの総菜を増やしていった。佐藤さんは「集合住宅に住んでいても、一人暮らしで周囲と関わりがない人が多い。年齢、国籍、職業を問わず、いろんな立場の人が集まり、同じテーブルで食べることに意味がある。生活に困っている人がいたとしても、気軽に来て」と歓迎する。
(中日新聞ニュースより引用)
おにぎりやお惣菜はテイクアウトもできるので、昼休みに買いに来られる会社員の方や御近所さんも多く訪れます。店内は10席ほどですが、大きなテーブルに相席することで「孤食」だった子供やお年寄りにも「和」が広がっています。
「おでん」
だいこん
こんにゃく
手造りとりつくね
厚あげ
たまご
・甘みそダレをご用意しています
・お持ち帰りも出来ます
「赤だし」
(あおさ 岩のり)
「おにぎり」
うめ(はちみつ)
こんぶ
おかか
ちりめん山椒
あさりしぐれ
めんたいこ
焼きさけ
おいなりさん
看板には「NPO法人ベルフェア」と「ふれあいキッチンべるえぽっく」と2つ掲げられています。この一等地でこの価格設定は、相当ご苦労がある筈…。出されたもの、全部美味しかったです。
ごちそうさまでした。