Categories: みそおでん定食

中村区「50円おにぎり食堂」さん|路上生活者から這い上がった店主さんがつくる全品50円のおにぎりとお惣菜。

50円おにぎり食堂|名古屋市中村区

 

「50円おにぎり食堂」は名古屋駅から徒歩10分、中村区役所北隣の交番だった場所に3年前オープンされました。NPO代表で店主の佐藤さんは、30代の頃、路上生活も経験されたそうです。「子供のお小遣いでも買えるように一品50円」に価格設定。すると、子供ばかりでなくお年寄りも多く訪れたので、煮物など、お歳を召した方にも喜んでもらえるメニューも増やしていきました。

https://twitter.com/50enonigiri/status/783244208635195392

What’s 50円食堂

 

「50円おにぎり食堂」
おにぎり・お惣菜・赤だし
どれも一品 50円
お持ち帰りも出来ます
お気軽にどうぞ

 

佐藤さんが市内で路上生活を送ったのは、30代の約5年間。総菜販売の仕事をしていたが、繁忙期は1カ月働きづめのこともあり、過労から解放されたいのと、自分探しのような思いもあり仕事をやめた。無気力な状態が続き、両親とも疎遠となり、行き場を失った。日中は図書館で過ごし、夜遅くに公園に戻る日々。貯金を切り詰めて食事を取り、「とにかく、人の目をシャットアウトしていた」と当時を振り返る。そんな生活と決別したのは、路上で雑誌を販売する仕事だった。支援を受けながら社会復帰を目指した。購入者や通行人に話しかけられ、社会に気持ちが向くようになった。福祉関係の活動もするようになり、市内のNPO法人「ベルフェア」の伊藤啓子さん(63)らと知り合った。子どもの孤食に関心を持っていたことから、2016年8月にNPOとともに食堂を開設。子どものお小遣いでも買えるように50円という価格設定にした。いざ開業してみると、子どもだけでなく、一人暮らしのお年寄り客が多く訪れた。次第にお年寄り向けの総菜を増やしていった。佐藤さんは「集合住宅に住んでいても、一人暮らしで周囲と関わりがない人が多い。年齢、国籍、職業を問わず、いろんな立場の人が集まり、同じテーブルで食べることに意味がある。生活に困っている人がいたとしても、気軽に来て」と歓迎する。
(中日新聞ニュースより引用)

 

ちびっこも自転車で訪れますよ

おにぎりやお惣菜はテイクアウトもできるので、昼休みに買いに来られる会社員の方や御近所さんも多く訪れます。店内は10席ほどですが、大きなテーブルに相席することで「孤食」だった子供やお年寄りにも「和」が広がっています。

 

窓辺の席も素敵です。

おにぎりもお惣菜も全品50円!

「おでん」
だいこん
こんにゃく
手造りとりつくね
厚あげ
たまご
・甘みそダレをご用意しています
・お持ち帰りも出来ます

「赤だし」
(あおさ 岩のり)

「おにぎり」
うめ(はちみつ)
こんぶ
おかか
ちりめん山椒
あさりしぐれ
めんたいこ
焼きさけ
おいなりさん

 


おにぎり
切り干し大根
煮物
おでん(玉子・厚あげ・こんにゃく)
赤だし
これで 350円


梅おかか


めんたいこ


美味しすぎておにぎり追加
(それでも450円)


赤だしも50円とは思えない具だくさん

 

看板には「NPO法人ベルフェア」と「ふれあいキッチンべるえぽっく」と2つ掲げられています。この一等地でこの価格設定は、相当ご苦労がある筈…。出されたもの、全部美味しかったです。
ごちそうさまでした。

お店情報

50円おにぎり食堂

名古屋市中村区36(中村区役所北隣)
営業時間:11:00 – 14:00
定休日:土・日曜日

中村区役所北隣
南方にうどんの名店「かとう」さん
定食屋ドットコム

“外回り” を生業(ナリワイ)とする者の楽しみ…それは “お昼” “サラメシ” です。営業車で通った焼き魚の美味しい大衆食堂、出張先で教えてもらった穴場なお店、後継者の居ないおじいちゃんおばあちゃんのお店・・・などなど “定食屋愛” を綴ります。