アマノ食堂|安城市
安城「アマノ食堂」さん…〝嘘でしょ?〟って一瞬思ったけど…。97年間、3代で護られた暖簾…。本当にお疲れ様でした。本当に本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/zDHwejXcmL
— 定食屋.com 🍵 (@teishoku8) April 5, 2021
名鉄(名古屋鉄道)新安城駅北口…線路と並行するように国道1号線が走っており、この辺りは大変交通量の多いところです。駅の西側にある “開かずの踏切” と “国1” とを結ぶ(慢性的に渋滞する)市道沿いに、その歴史のある食堂はあります。
=和洋食 中華そば=アマノ食堂 さん。
大正13年(1924年)創業ですから、今年、令和2年(2020年)は、96周年❗️(もうじき100周年🎊)現在の建物になったのが昭和38年 … 新店舗になってからも 60年近い歳月が流れているのです。そんな歴史のある『アマノ食堂』さんにお邪魔します。
行ってみよっ❗️
「いらっしゃいませ❗️」(ご夫婦の声)
えっ⁉️ 60年近く経った建物 … ですか⁉️
店内は埃ひとつ落ちていません。
アマノ食堂の今昔
A4のファイルに「アマノ食堂」さんの歴史と「安城市」の歴史が分かり易くまとめてあり、食事を待つ間、楽しく読ませていただきました。
大正13年創業「食堂に雑貨店やカフェを併設」
大正13年(1924年)にアマノ食堂は、名鉄踏み切り北にできました。そのころの安城町(現安城市)は、飲食店は多くありません。アマノ食堂は北部地区では一番最初にできたお店であり、安城でも十番以内になります。初代天野又衛は、食堂の他に雑貨やカフェなどを扱うよろず屋でした。店内に電気蓄音器を置き、毎日レコードを回して音楽を流しており、往来する人たちにも聞こえていました。当時としてはおしゃれな雰囲気をもっていました。写真は開業したころで、看板には「キリンビアホール アマノ食堂」と書かれています。人物が四人写っており、右から二番目の人が天野又衛で、左端の人が店主の兄で宮内省で働いていました。手前に犬が一匹いっしょに写っています。
日本のデンマーク
人物の右側の立て看板を見ると「日本デンマーク視察員 指定食堂」と書いてあります。ちょうどこの頃、板倉牧場(安城市池浦町)がたいへん有名になった頃でした。板倉農場は、農業を多角経営で営み、大きな収益をあげるほどで成長していて「日本のデンマーク」といわれた安城農業の代表的な存在でした。そのため、全国各地から視察者が訪れるほどでした。大正12年(1923年)に、愛知電気鉄道(現在の名鉄本線)が知立〜東岡崎間で開通し、今村駅(現新安城駅)を利用して板倉農場に出かけることができるようになりました。そういう人たちのために、アマノ食堂は食事のできる場所ということで、店主自ら「指定食堂」と称して宣伝したと考えられます。
新安城駅と八千代病院
当時の今村駅(現・新安城駅)は、北口のみに改札口があったので、多くの人が店の前を往来できる目立つ場所を選んでいました。駅の南側は何もなく、田んぼが一面に広がっていました。アマノ食堂の開業年になる大正13年に、向かいに田中病院(現・八千代病院)ができました。その病院に通う人や付き添ってくる人、入院患者のお見舞いに来る人など、いろいろな人がアマノ食堂を利用するようになり順調なすべりだしでした。また、秋になると知立市牛田で菊人形まつりが開かれており、アマノ食堂は宣伝と売り上げを伸ばすために屋台を引いて、そこでカレーライスやハヤシライスを売っていました。重たい屋台をそこまで人力で運ぶので、かなりたいへんでした。
二代目「大正から昭和へ」
大正15年に、碧海電鉄(現在の名鉄西尾線)が、今村駅(現・新安城)〜桜井駅まで開通し、今村駅は乗り換え駅として、利用客が増えました。昭和10年代には、駅周辺に工場が進出し、そこで働く人たちが店の前を往来するようになってきました。昭和12年(1937年)に電話を設置しました。このころは、公衆電話がなくたいへん珍しいものでした。そのため、公衆電話のように借りる人が多くいました。昭和27年(1952年)5月に、今村消防団にトヨダDRポンプ車が導入されました。二代目天野久は、そのポンプ車の初代運転手になりました。消防団や関係者は、今村の白山比売神社でポンプ車の入魂式行い、その後、町内を一周してみんなに披露しました。
三代目「昭和・平成・令和・伝統の味を守る」
昭和37年(1962年)に木造の食堂を壊して、昭和38年(1963年)に二階建ての立派な食堂ができました。現在、三代目が引き継いで、伝統の味を守り、地域に愛されています。ソースカツ丼・オムライス・ラーメン・カツライスがたいへんおいしいと評判です。
「アマノ食堂の今昔」より引用終わり
三代目ご主人の後ろ姿…
シェフの誇りを醸し出されています。
2階は住居かな?
木の階段が良いですねぇ…
窓もテーブルも椅子も超清潔。超綺麗。
MUNU
2020年10月訪問時の価格です。
ポークヒレカツライス:1,000円
ポークテキライス:1,000円
エビフライライス:1,000円
オムレツライス:650円
カツライス:800円
特製オムライス(中は白飯)500円
チキンライス:500円
カレーライス:450円
野菜炒め:550円
オムレツ:500円
ハムエッグ:500円
ヤキソバ:450円
チャーハン:500円
ライス:150円
野菜サラダ:500円
ハムサラダ:500円
ミニサラダ:300円
赤だし:150円
定食
ヒレカツ定食:1,100円
エビフライ定食:1,100円
トンカツ定食:900円
野菜炒め定食:800円
焼きそば定食:700円
どて焼き定食:650円(冬期)
<大盛り50円増し>
丼
ミソカツ丼(上)750円
ミソカツ丼(並)500円
玉子掛カツ丼(上)800円
玉子掛カツ丼(並)600円
親子丼:550円
玉子丼:500円
<大盛り50円増し>
麺類
ラーメン:450円
五目ラーメン:600円
チャーシューメン:600円
冷し中華:550円(夏期)
<麺大盛り100円増し>
ポークヒレカツライス
大正浪漫的ビジュアルですよ。
柔らかい豚ヒレ肉に濃い目のソースが絡みつき、ライスのピッチも上がります。
チャーシューメン
澄んだスープ、ピンク色のチャーシューが4枚❗️
醤油系、優しい味のスープ
細めのストレート麺、柔らかチャーシュー
サイコーです❗️
五目ラーメン
こちらは、五目ラーメン。野菜がいっぱい。
玉子の柔らかさが絶妙ですよ。
スープにも野菜のエキスが詰まっています。
旨い❗️
チャーハン
中華料理店系「炒飯」というより「ピラフ」に近いビジュアル
野菜の炒め加減も絶妙。野菜のシャキシャキ感も心地よいです。
チャーハン一皿にもご主人のシェフ魂が伝わってきます。
100年近い歴史…
100年前には「食堂+カフェ+雑貨+ビアホール」
最先端のお店(現代でいうならビレッジバンガードの様なお店)がこの地にあったのです❗️
三代で伝統の味を守られている「アマノ食堂」さん。
三代目ご主人の料理も、奥さんの暖かい接客も心温まりました。
「また来たい❗️」という想いに駆られる「アマノ食堂」さん❗️
ごちそうさまでしたー!
令和3年1月再訪
アマノ食堂さんの「特製オムライス」(500円税込)
ケチャップライスではなく白いご飯なんです。
トロトロ玉子に、鶏肉、玉葱、ハム等が混ざっていて美味❗️
しかも500円❗️
優しいお味…
ごちそうさまでしたー!
お店情報
安城市東栄町1丁目6-5 地図
電話:0566-97-8675
営業時間:11:00〜(お問い合わせ下さい)
定休日:木曜日午前・日曜日
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